「日本の現状は手遅れに近い。日本政府は都市封鎖(ロックダウン)は不要と言っていますが、それで「80%の接触減」は不可能です。死者も増えるでしょう」などとインタビューで答えていた。
警告は大外れ
さて、5月8日現在、日本がそんな状態になってないのは、ご存じの通り。7,8の両日、全国の新規感染者数は100人を切った。PCR検査の少なさの問題もあって、この数にどれだけ意味があるかはともかく、同じ様な状態で4月前半には700人もの新規感染者がいたのだから、減っていることは間違いないだろう。WHO事務局長上級顧問ってどれほどのものか知らないが、まあ、警告は大外れと言っていいだろう。日本がなぜそうなっていないのか、学者として説明しない限り、テレビには恥ずかしくて出られないと思うのだが、8日のミヤネヤに出てきて、何事もなかったようにお話になった。
今後は超過死亡者
そこでいきなり言い出したのが超過死亡数。細かい説明はしないが、インフルエンザの流行のレベルを比較するのによく使われる数字だ。渋谷先生、正確な数字を発表しろと言い出した。この2~4月、死亡者の数が統計的に予想された数より多くなっていないか、多くなっていたら、それはコロナによる死亡ではないかという指摘だ。PCR検査数が世界に比べて格段に少ない日本では、コロナ死が見逃されているとでもいいたいようだ。
政府側の肩を持つわけではないが、日本の場合、肺炎などが見られた死者に対し、PCRでコロナの有無を調べていると報道されている。8日現在、600人という先進国で最も少ないレベルの死者数は、それほど間違ってはいないだろう。倍にしても1200人。2万人以上の死者を出している英国、イタリア、フランスとは比べるべくもなく、対策のどこがすごいのかよく分からないけど、評価が高いドイツの5分の1にすぎない。
とすれば超過死亡数だの言っても「死者は数十万人」という警告とは、とんでもない差がある。ミヤネヤは、この意味がよく分かっていないようで、さらっと流してしまった。 学者さんって、これでいいのかな。間違ったことを言って、訂正も説明もしないって、よく分からない。
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