2020年1月26日日曜日

弥山登頂、帰りは大聖院ルート

 海抜0からの弥山登山。本日のメーンイベント、弥山山頂に到着した。楽しみにしていたのが、2013年に新設された展望台だ。以前の展望台は古びてまるで廃墟のようだったが、眼前に現れたのは木造っぽいモダンな作りの展望台だった。


リニューアルの展望台


 1階はトイレ。2階は4方向沿って幅の広いベンチが置かれ、座って外が眺められるようになっていた。皆さん、三々五々に座り、靴を脱いでベンチに上がり寝っ転がったり、お弁当を広げたり。
 3階というか屋上に登ってみる。全面が展望台になっており、瀬戸内海の他島美が広がっている。この日は雲一つない好天。青い空の下、ホントに気持ちいい。

頂上巨石の上に外国人


 瀬戸内海の姿は若干見慣れた光景なので特に驚きはない。とてもきれいだけど。南側を見ると、例によって、山頂にある巨石の上に外国人観光客が上がって、叫んでいた。かつては日本人の若者がやっていたことだが、外国人もやることは同じ。落ちたらタダじゃ済まないけどなあ。

ランチタイムでおにぎり


 2階に降りてランチタイムだ。もう午後2時前。西の方が日没は遅いといっても秋の日はつるべ落とし。おにぎりを食べると、降りるルートの確認だ。紅葉谷ルートは薄暗くて面白くない。そこで大聖院というお寺に出てくるルートにした。登山道沿いに白糸川などがあり、地形が面白そうだ。

 このルートだと、登りの時に通った弥山本堂付近を通るわけではない。その代わり鯨岩などの面白い石が次々と出てくる。


整備されてる感じ


 比較できるほど詳しく憶えてはいないが、紅葉谷ルートに比べ、石段が多く整備された感じだ。しばらく歩くと仁王門があった。2004年の台風で倒壊し、2012年に再建された、比較的新しい門だった。中の仁王さんに被害はほとんどなかったとか。


白糸川の地形が面白い


 ルート沿いにある白糸川の地形が面白い。最初に出てきたのが幕岩。高さ30メートル、長さ150メートルもある巨大な一枚岩が見えてきた。まるで劇場の緞帳。
 さらに下っていくと、ほぼ中間点に当たる場所にちょっとした休憩所があった。大鳥居や宮島の街などが一望での絶景ポイントで、昔は茶店があったとか。しばらく休んでいると、次々と降りてくる人たちが休憩を取っていた。標高166メートル。あっという間に350メートル下ったことになる。下りは早い。


滝というほどでは


 白糸の滝という看板が見えてきた。厳島八景の一つ。どこにあるのかと思ったら、いったん下った後、少し上がったところにあった。やっと下ってきたのにと思いつつも、せっかくだから、力を振り絞って登る。といっても10メートルほどだけど。残念ながら、滝というほどでもない。巨大な石の上からチョロチョロ細い流れがあるだけ。うーん、滝というほどでもない。高さ14メートルというけど、そんな距離もなさそう。
 上流で砂防ダムみたいなダムを見かけたが、その影響もあるのかなあ。もっと水量がないと滝とはいいにくかも。

大聖院、外国人客多い


 次第に川幅を増し、清流が目に見え始めると、大聖院の姿。紅葉の赤がとても鮮やかだ。ルートは山門前を通る。山門からのぞくと、何十段もの石段があり、たくさんの外国人観光客が登り降り。もう登るのはこりごりと下り継続だ。とはいえ、大聖院は、真言宗御室派の大本山で、宮島で最も歴史の古い寺院。かなり迫力を感じさせる雰囲気で、きらびやかな厳島神社とは別に外国客には人気になりそうだ。

トータル約10キロ よく歩いた


 弥山登山も終わりに近づいた。厳島神社西側に下り、裏手を通って宮島の商店街に出た。神社側入口にスタバがあった。スマホのウォーキングアプリを見ると、トータルで9・7キロと出ていた。スタバでコーヒーを注文。弥山まで行ってきたというと、「ロープウエーでもかなり距離がありますよね」というので「下から登ったわ」と返すと「えーっ」と目を丸くしていた。ふくらはぎに力が入らず、膝もがくがくだ。でも、不思議と大した疲れではなかった。

2020年1月25日土曜日

宮島の弥山に登頂 海抜0から531メートル登る

 11月半ば、宮島の弥山に登ってきた。標高531メートルの山を海抜0から登っていくのは少し不安だったけど、1時間半ほどで何とか登り切った。下から登ったのは、学生の時以来。あのときは初日の出を見るために深夜、酔っぱらった状態だったけど、あんな無謀なことをよくやったもんだと今更ながらに思う。登り降りで数日、ふくらはぎに力が入らない状態が続いた。ただ、500の標高差が登れるとなると、相当な自信になった。


ポピュラーな紅葉谷ルートを選択


 広島駅でおにぎり2個とコロッケを買って、電車で宮島に向かった。フェリーの連絡もスムーズ。宮島の観光案内所でルートを聞くと、紅葉谷が一番ポピュラー、あと2つあるけど距離が長くなると教えてくれた。

 正午過ぎ、じゃあ紅葉谷ルートと厳島神社の入口横を素通り、紅葉谷へ進んでいく。紅葉の名所として有名で、全国的にもおなじみの「もみじまんじゅう」のもみじはここの紅葉と聞いた記憶がある。平地のようなイメージがあるが、登り坂になっており、徐々に標高が上がっていく。紅葉谷入口付近には紅葉狩りの観光客。一部が赤く色づいており、とてもきれいだ。


ロープウエー乗り場過ぎ山道に


 途中には、以前乗ったことがあるロープウエーの乗り場がある。乗り場まで登りがつらい客のために無料バスが走っている。わずか200~300メートルの距離なのだが高齢者にはきついかも。

 観光客の姿が徐々に減っていくと、本格的な登り道が見えてきた。好天だったが、木が生い茂り、日差しもほどんどない。階段も結構、きつい。平日のためか、登り客は皆無だ。時間のこともあるのだろう、時々降りてくる若者や外人とすれ違う。

 登山道に入り10分ほど歩くと、もう息が上がってきた。GUの速乾性のTシャツを着ていたが、汗でかなり濡れている。ジャンパーも脱いで、Tシャツの上がシャツ1枚になる。


きつい登りが続く


 標識が見えてきた。頂上1・5キロの表示。えー、まだこんなに距離あるの?と不安になる。とにかく登り登り登り。少し傾斜が緩やかな場所もあるが、基本はきつい登りだ。

フランス人中高年グループ


 ほぼ中間点ぐらいの所に外国人の中高年男女合わせて10人ほどが休憩を取っていた。話し声を聞くと、フランス語に聞こえる。女性陣の方が元気良さそうで、少し下の方に男性陣がいる。いずれも山登りの格好になっており、もし観光で来たのなら、準備がすごいなと思う。追い抜いていくと、フランス女性陣が追っかけてきた。何だか一つのグループみたいになって登っていく。ずっと1人で少し不安になっていたが、彼らがいることで気分が軽くなった。弥山の登山で外国人に助けられるなんて変な話だ。

山頂まで1キロの看板、まだそんなものか


 山頂まで1キロの掲示。ようやく半分ぐらいだ。標高はどれぐらいなのだろう。その点も書いてほしいところだ。よく見ると、登山道横には縦横2,3メートルもありそうな大きな石がごろごろ転がっている。台風や大雨で崩れてきたのか。それとも何百年以上もそこにあるのか。

と思ったら残り0・7キロでロープウエー遊歩道と交差


 ペースを上げないようにゆっくりと登っていく。と思ったら、突然目の前の視界が広がった。何と、ロープウエーの駅から山頂へと続く登山道に合流したのだ。以前利用したことがあるがロープウエーは433メートルの獅子岩駅に着き、その後、100メートルほど登って頂上だ。合流地点に頂上まで0・7キロの掲示。この道で残り0・7キロなら、かなり楽だ。気分的には登り終えている。


「壮大」そりゃそーだ


 フランスグループがやってきた。掲示された地図を見ていると、彼女らが話しかけてきた。「ソーダイ」と何度も繰り返す。意味が分からない。すると、「セマニフェーク」ということばが。そうだ「C'est magnifique」だと気づく。つまり「壮大」といってるのだ。1人の女性が聞いてきた「ジャパニーズ?」。おいおいここは日本だぞ。なーんて

やたら外国人


 ただ上り下りがあるので、遊歩道というほど楽ではない。少し息が上がりそうになりながら、ようやく弥山本堂にたどり着いた。ここには、1200年の燃えつつける「消えず火」がある霊火堂があり、休憩用のベンチもある。フランスグループも追いついてきた。ここにいる観光客の半数以上は外国人のようだ。7、8年前ロープウエーで登ったときは、外国人は皆無、日本人も少数だった。まったくすごいことになっている。


登り1時間半


 ここから山頂までの坂は短いけど、かなり急坂になる。岩が折り重なって抜け穴みたいな道になっている「くぐり岩」を抜けるといよいよ頂上だ。時間は1時間半ほどたっている。ネットで見たときは1時間から1時間半と書いてあったけど、遅い方になってしまった。ちょっと残念。