そこで、山鉾巡行と並ぶ、一大イベントである夕方の神幸祭 神輿渡御を待つことにしたのだが、実はこちらこそが自分にとってはハイライトだった。何せ金色に輝くお神輿が触れそうなほど近く、神輿を担ぐ男衆の巻き込まれそうになりながら、見ることができたのだから。
八坂神社、舞殿取り巻く外国人観光客
といっても、どこかのサイトで午後4時頃から始まるとの説明を信じたためにちょっとしんどい目に遭った。八坂神社に行ってみると、神輿が置かれた舞殿の周囲はたくさんの人で囲まれている。立っていると、徐々に担ぎ手の男衆が集まってくるのだが、本殿でお祓いでも受けているのか、特に動きはない。暑い日差し、ちょっといらいら。周囲から聞こえてくるのは中国語、アジア系のどこかの言葉。日本語はほとんど聞こえない。
遅れ違うはず
だけど、彼らは見ていて面白いというか分かるのかしら。30分、1時間、関西弁を話していた少し高齢のご夫婦、奥さんの方が「何やってるのかしら」と不満そう。しかし、それって儀式の順番が決まってることだから、まさか遅れではあるまい。
5時過ぎ、ようやく神輿の出発準備が始まった。担ぎようか、太い垂木が運ばれてくる。10メートル、いやそれ以上ありそうだ。そして、ようやく最初の神輿がスタート。舞殿の回りを3回回って南門から出て行った。二つ目の神輿が出たところで、人混みから抜け出した。暑くてもういたくはない。
祇園石段、早朝から席取り
四条通の突き当たる八坂神社の祇園石段はたくさんの人が座っており、2列ぐらいしか通行路がなくなっている。スタート時の出発式である、勇壮な「差し上げ」見物客で早朝から座ってる人もいるとか。夕日を真正面から浴びるためかなりの暑さに思われるけど、大丈夫かしら。
午後6時、御神輿がお出まし
こちらは道路を渡って祇園側に向かうが、石段を中心に角という角が人で埋まっており、神輿がやってくるのをまだかまだかと待ち構えている。6時過ぎ、神輿がやってきた。子供神輿を含め計4基。担ぎ手男衆は一つの神輿で1000人単位という(そんなには多くないと思うけど)。これだけの人間が集まるとさすがに迫力がある。勇壮な「差し上げ」。ちょっとわくわくする。し
かし、立ち見してると右隣も左隣も外国のお方。なーんか違和感があるなあ。たとえば日本人が海外旅行に出かけて、当地の祭りをずっと見物したりしないと思うけど。祭ってその地域のもの、って感じがする。といっても、首都圏から見に行っているんだから、外国人みたいなものか。
京都市長や府知事の挨拶(選挙前、いらんわこれ)が終わると、神輿が次々に出発していった。さて、祇園祭もこれで終わりと地下鉄の駅に向かう途中、最後にお楽しみが待っていた。
神輿を見ようと四条通がごった返していたので一つ南側の筋を駅に向かっていた。祇園の花見小路にさしかかったところ、通行を止められた。「すぐに神輿が入ってきます」のでとおまわりさん。「へえーこんな狭い場所に神輿が来るのかあ」と実際にやってくるのを待つことにした。
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