2019年8月28日水曜日

成功レシピは参考にしなくっちゃ うろおぼえじゃ美味しい物できず

 やっぱレシピは大事だ。それも自分が経験したことはきっちり記しておくこと。テキトーな記憶でつくったらろくでもないものができる。そんな悲しい料理を作ってしまった。今年も挑戦した桃ジャム。過去2年に比べ妙に甘く香りも欠けている。昨年書いたブログを一読しておけば防げたトラブルだった。


桃1750グラムで桃ジャム


 一昨年6個分、昨年9個分、今年は10個 、それも大きめの桃でチャレンジした。皮をむき、種を取った段階で1750グラム。昨年の1・5倍だ。この次の手順で根本的なミスを犯してしまった。2センチ角が最適なのに8分の1ぐらいにしたところで、小さく切るのをやめてしまったのだ。量が多すぎて面倒になったのか、そのときの心理はよく分からない。


砂糖も多すぎた


 砂糖の分量も間違えた。一般のレシピには30~50%とある。そこでてきとーにグラニュー糖を700グラム弱を入れてしまった。40%というのはある意味、適正に見えるが、昨年までの経験だと30%ちょっとで十分。それもブログに書いていた。

大きく切りすぎ、なかなか煮えず

 実際に桃を煮始めると、切った桃が大きすぎるのかなかなか煮えてくれない。10分、20分、30分と時間が過ぎていく。しびれを切らして、中をかき混ぜたり、へらで実をつぶしたりした。量の違いがあるとはいえ、昨年は沸騰するとあっという間にドロドロになった記憶がある。途中、なめてみると、少し甘すぎる。こればかりは後に戻れない。


かき混ぜて、香り飛ぶ


 結局、これでいいかなと判断したのは煮始めて約50分。結構、実が大きいままのジャムになった。ちょっと甘過ぎ。問題は香りがほとんど飛んでしまったことだ。レシピを読むと、あまりかき混ぜないように書いてあった。昨年と同様、2センチ角に切り、砂糖の分量も確かめておけばよかったのに。
 トータルで瓶にして5つ。去年の1・5倍もなく、2割増しぐらいの感じだった。

はねだしの方が甘かった


 ところでなかなか梅雨が明けず7月中、ずっとじめじめした天気が続いたせいか、桃は少々、異変があったみたいだ。というのも、道の駅甲斐大和で昨年同様、購入した「はねだし桃」は妙に甘くて、ジャムにするのがもったいない感じがした。
 これに対し、毎年、桃を購入しているフルーツ農園で1個500円もした桃はちっとも甘くなかった。この農園は少し傷んだ桃を1個100円で売っていた。今までそんな売り方はしたことはないとのことだが、ひょうや悪天候で影響を受けたそうだ。

ジャムのアクで桃シロップ


 ジャム作りの副産物があった。桃ジャムを煮ていると、かなりのアクが出るので、こまめに取り除く必要がある。すると、今回の場合、コップ1個分が出た。アクは上の方に沈殿し、残りは甘ーい桃シロップになった。もったいないと思って、プレーンヨーグルトに振りかけて食べた。これも結構、美味だった。
 

2019年8月6日火曜日

見るなら祇園、神幸祭り

 四条通と河原町通りの交差点で、山鉾巡行のラスト を見ると、しばし休憩タイムに入った。何せ暑い。このままじゃ熱中症。しばし、マルイに入り、トイレにいったりして涼む。再び外に出ると、四条通のホコ天は解除され、車の通行が始まっていた。町の真ん中、そう簡単には通行ストップというわけにはいかないでしょうなあ。

 そこで、山鉾巡行と並ぶ、一大イベントである夕方の神幸祭 神輿渡御を待つことにしたのだが、実はこちらこそが自分にとってはハイライトだった。何せ金色に輝くお神輿が触れそうなほど近く、神輿を担ぐ男衆の巻き込まれそうになりながら、見ることができたのだから。


八坂神社、舞殿取り巻く外国人観光客


 といっても、どこかのサイトで午後4時頃から始まるとの説明を信じたためにちょっとしんどい目に遭った。八坂神社に行ってみると、神輿が置かれた舞殿の周囲はたくさんの人で囲まれている。立っていると、徐々に担ぎ手の男衆が集まってくるのだが、本殿でお祓いでも受けているのか、特に動きはない。暑い日差し、ちょっといらいら。周囲から聞こえてくるのは中国語、アジア系のどこかの言葉。日本語はほとんど聞こえない。


遅れ違うはず


 だけど、彼らは見ていて面白いというか分かるのかしら。30分、1時間、関西弁を話していた少し高齢のご夫婦、奥さんの方が「何やってるのかしら」と不満そう。しかし、それって儀式の順番が決まってることだから、まさか遅れではあるまい。

 5時過ぎ、ようやく神輿の出発準備が始まった。担ぎようか、太い垂木が運ばれてくる。10メートル、いやそれ以上ありそうだ。そして、ようやく最初の神輿がスタート。舞殿の回りを3回回って南門から出て行った。二つ目の神輿が出たところで、人混みから抜け出した。暑くてもういたくはない。

祇園石段、早朝から席取り


 四条通の突き当たる八坂神社の祇園石段はたくさんの人が座っており、2列ぐらいしか通行路がなくなっている。スタート時の出発式である、勇壮な「差し上げ」見物客で早朝から座ってる人もいるとか。夕日を真正面から浴びるためかなりの暑さに思われるけど、大丈夫かしら。

午後6時、御神輿がお出まし


 こちらは道路を渡って祇園側に向かうが、石段を中心に角という角が人で埋まっており、神輿がやってくるのをまだかまだかと待ち構えている。6時過ぎ、神輿がやってきた。子供神輿を含め計4基。担ぎ手男衆は一つの神輿で1000人単位という(そんなには多くないと思うけど)。これだけの人間が集まるとさすがに迫力がある。勇壮な「差し上げ」。ちょっとわくわくする。し


 かし、立ち見してると右隣も左隣も外国のお方。なーんか違和感があるなあ。たとえば日本人が海外旅行に出かけて、当地の祭りをずっと見物したりしないと思うけど。祭ってその地域のもの、って感じがする。といっても、首都圏から見に行っているんだから、外国人みたいなものか。

 京都市長や府知事の挨拶(選挙前、いらんわこれ)が終わると、神輿が次々に出発していった。さて、祇園祭もこれで終わりと地下鉄の駅に向かう途中、最後にお楽しみが待っていた。


 神輿を見ようと四条通がごった返していたので一つ南側の筋を駅に向かっていた。祇園の花見小路にさしかかったところ、通行を止められた。「すぐに神輿が入ってきます」のでとおまわりさん。「へえーこんな狭い場所に神輿が来るのかあ」と実際にやってくるのを待つことにした。


2019年8月1日木曜日

祇園祭はやっぱり灼熱 首都圏から日帰りで見物

 京都の祇園祭。人生で一度ぐらい見てもいいなと思ってた。でも、梅雨末期か明けているこの時期、ただでさえ暑い京都は35度、6度になるのも珍しくなく、熱中症の心配で二の足を踏んでいた。梅雨明けが遅そうな今年、祇園祭のハイライト山鉾巡行のある7月17日については、その4,5日前の天気予報では30度を切っており、今年こそチャンスと出かけることにした。だが、天候は予想外に急回復、いつものような灼熱の山鉾巡行になった。それと、話し声は外国語が日本語を圧倒するという、すごいことにもなっていた。


午前9時前京都着、地下鉄で四条通へ


 山鉾巡行のスタートは午前9時半ごろとネットで知り、ぎりぎり間に合いそうな新横浜午前7時2分発のぞみに乗車、午前9時前に京都駅に着いた。すぐに地下鉄に乗り換え四条駅に向かう。先頭を進む長刀鉾は東西に走る四条通りにいるはずだ。

沿道人混み、前へ進めず


 地上に出ると、日差しはないものの、どんより曇っているわけでもない。おそらく30度近くまで上がってる。目の前を比較的小型の山鉾がいた。さらに東側の八坂神社よりに長刀鉾と見られる山鉾がいたが、沿道の人混みでなかなか前に進むことができない。よく分からないのだが。聞こえる音はコンコンチキチキ、コンチキチンとはちょっと違う感じ。

後方から注連縄切り


 四条通を避け、南に下って迂回して戻ると、目の前に長刀鉾の後ろ姿。その瞬間、長い紐状のものが宙を舞っていた。見物客から「おお」という声が上がる。お稚児さんによる注連縄切りが行われたようだ。注連縄がはられた辺りから東側は八坂神社の神域とされ、そこへ山鉾が入っていくための重要な行事とか。


長刀鉾の辻廻し


 長刀鉾の進行に合わせて、四条通と河原町通の交差場所に向かう。巨大な山鉾が90度回転する「辻廻し」が行われる山鉾巡行一番の見所だ。。カメラの望遠レンズでお稚児さんの顔を見る。真っ白に塗られた顔。当然ながら、男の子だろう。


準備にたっぷり、回転は一瞬


 マルイの前のほか、四つ角のそれぞれ人でごった返している。動画や写真を撮ろうと思うのだが、自撮り棒がむくむく上がってきて邪魔なこと。それに人いきれも加わって暑い。しばらく暑さから逃れようとマルイの入り口を見たら、開店は10時半。まだしばらく時間がある。

 よく見えないまま、長刀鉾を見てると、オオオと歓声。45度ぐらい回転した。車輪の方でごそごそやっているみたいだけど、何にも見えない。しばらく見ていると、回転させる直前、山鉾の前に乗っている人が、扇子を開いてあおっている姿が見えた。そうか、彼らの動きを見ていれば、次のことが予想できるのか。再びオオオの声で、90度まで進んだ。四条通の西行きを見ると、何台もの山鉾が順番を待っている姿が見えた。辻廻しにかなりの時間を要するため、進むことができないのだ。

それにしても暑い


 暑さに耐えきれなくなったため、四条通を抜け出し、木屋町を北上して四条通から2本北側の御池通での辻廻しを見ることにした。こちらも風がなく暑い。夜の歓楽街で何度も来ているが昼の風景はまた別。店は大半が閉まっている。通りのあちこちに、暑さや疲れで座り込んでいる人たちを見かける。大半が外国人観光客だ。この暑さだし。

御池通でも辻廻し


 歩く途中、高瀬川沿いの土佐藩屋敷跡などの看板を見ながら、御池通に到着する。長刀鉾をはじめ山鉾は四条通から河原町通りを北上、御池通で交差する場所で辻廻しをする。道路幅も広く、通り沿いにある京都市役所前には有料観覧席もある。

 だが日差しが強くなってきて、日向にいるとジリジリする暑さだ。交差点に着いたとき、ちょうど、長刀鉾が辻廻しする場面。交差点の四隅がごった返している。

待ち時間が多い山鉾巡行


 もういいかとあきらめて、河原町通りを北上してくる後続の山鉾を見ることにした。それにしてもゆったりしたものだ。辻廻しがあるため、いずれの山鉾もスピードを出すことができないし、何度も立ち止まっている。かつて博多祇園山笠を見たことがあるが、「タイムを競う」(これもどうかと思うけど)ために猛烈なスピードで駆け抜けていく姿には驚いたもんだ。その点、祇園祭はしゃなりしゃなりだ。中間辺りで見かけた山鉾。お囃子は例のコンコンチキチキ、コンチキシンだった。

 暑さに辛抱できず河原町通り沿いカフェに入った。外では多くの人が巡行を見ている。のんびりした流れ、まあいいやと思った。再びマルイ前に戻る。舟形をした大きな山鉾が直角に曲がるところだった。パンフを見ると、ラストの船鉾だった。