2019年6月6日木曜日

虎の門病院の新病院を受診した 少しだけゆったり

 10連休明けから外来診療が始まった東京の虎の門病院の新病院を受診した。スペースが狭くて人があふれかえっていた旧病院に比べると、当然、ゆったりとしていた。ただ、高層化した分、ワンフロアのスペースが狭く、患者用の遅いエスカレーターを多用するため、移動には結構、いらいらさせられた。身動きが取れないというほどの混みようではないが、あまり余裕を感じない造り。やはり東京のど真ん中、仕方ないのかな。


政治家、大物御用達


 虎の門病院といえば、かつて大物政治家や財界関係者らが入院、最期を迎えることも多く、マスコミの出入りが多い病院として有名だった。最近は白血病など血液のがんに強い病院として、一時、水泳の池江が入院しているのではないかと噂が出た(入院の有無は知らない)ほど。悪性リンパ腫で死亡した大相撲の時天空は実際に入院していた。

老朽化進む


 ただ1980年ごろできた新館を含め、古さはいなめなかった。正面玄関を入ると、診療費支払いと入院手続き中の患者であふれかえり、その先に進もうとすると、採血を待つ人と初診受付の患者が通せんぼ。各診察室前の長いすはほぼ埋まり、診察室と長いすの間は車いすはやっと通れる幅しかなかった。正直、20~30年前の病院の雰囲気で、とても最先端の病院とは言い難たかった。

地域が再開発中


 新病院は、旧病院に隣接した場所に建てられた。地上19階地下3階の高層ビル。元々は国の印刷工場があった場所で、もう1カ所隣接する共同通信会館とともに再開発中。先行してできたのが虎の門病院の新病院で、旧病院跡には高層のオフィスビルが建つ予定だ。

2階、広くはない


 周囲は完全に工事が終わったわけではないため、あちこちに囲いができている。最寄りだった銀座線の虎ノ門駅からは100メートルぐらい遠くなった。虎ノ門駅方向から行くと、まずエスカレーターで2階の受付へと上がる。再診受付(機械だけ)や支払い、入院手続きの窓口はこちらに集まっているが、あまり広さを感じない。

ゆっくりエスカレーターにちょっといらいら


 再診手続きを済ませ、初めて自分の診察室が4階だと知る。エスカレーターがゆっくりしている。2階から3階、3階から4階といずれも高低差があり、長い上に遅いので、なかなか着いてくれずいらいらする。時間的余裕があってよかった。
 4階は四角い部屋で、2つの辺に診察室が5、6室並び、その間が待合室になっていた。時間的な関係なのか、それほど多く埋まっているわけでもなかった。各診察室には電子掲示板があり、診察番号が表示されていた。これは旧病院と同じだが、字が大きく、遠くからでも見えやすい。


トイレが広くなった


 採血して結果が出るまで1時間ほどかかり、通常は結果を待って診察の順番が来るが、それもいつもの通りだった。診察室は印象としてはほとんど同じ大きさ。エスカレーターが遅いと主治医に告げると、こちらも困っている。患者さんがどんどん文句を言ってほしい、とか。
 違いとして気づいたことは二つ。一つはトイレが広くなった。前は小を済ませた後、ほかの患者が来ると、すれ違うことさえ困難だった。


食堂も消える


 もう一つは、食堂・売店がなくなり、ナチュラルローソンだけになったこと。ローソンコーヒーがあるため、まずい自動販売機コーヒーからは解放された。ローソンの前には5、6人座れるカウンターとテーブル5個があり、皆さんそこでコンビニで買ったご飯を食べたりお茶を飲んだりしていた。しかし、食堂をなぜつぶしたのか。抗がん剤治療などで病院食が全く食べられない患者がモーニングを食べている姿をよく見かけた。そうした患者にコンビニだけというのはちょっとつらいのではないか。

 古くて狭くて、シャワー室も大丈夫かと思った病棟。上層階にあるがどんな風になっているんだろうか。2度と入りたくはないが、ちょっと気になる。


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