2019年4月17日水曜日

平成最後の東京お花見まとめ

 外国人観光客を巻き込んで大賑わいを見せた2019年春の東京の桜もついに終わり。異様に満開が早かった昨年と違って、今年は3月21日に開花が発表されたものの、ゆっくりと咲き、楽しめる時間も長かった。もっとも3月28日満開というニュースが流れたが、実際にはその時期、5分咲きぐらいの地域も多く、いわゆる花びらモコモコ状態が楽しめたのは4月に入ってからで最初の週末の6、7日ごろが最高潮。開花から2週間も過ぎてからだったようだ。


神田川公園、満開宣言3日後も6、7分咲き


 28日満開と聞いて、3月31日、神田川公園に花見に出かけた。江戸川橋から結婚式場で有名な椿山荘の下当たりまで145本のソメイヨシノの咲き誇るお花見の名所。左岸側が川沿いは公園になっており、東京では珍しくレジャーシートを敷いてのお花見が楽しめる。この日も、お弁当持参の家族連れなどで賑わっていた。ジャングルジムや滑り台など子供向け遊戯施設がある場所では、ちびっ子の歓声がひびく。
 とはいうものの、時々、満開に見える木はあるものの6,7分咲きというところ。枝先を花びらが埋め尽くすモコモコ状態はほんの一部だけ。靖国神社の「標準木」による満開アナウンスは早すぎるという気がする。


上野も満開にはもう一歩


 夕暮れ前、はしごした。次の花見先は全国的にも名高い上野公園。上野動物園に向かう道付近から中央の大通りに向けて見ると、確かに満開にも見える。だけど、個別に見ると、そうでもない。たくさんの木が重層的になっているため、モコモコっぽく見えるだけだった。ニュースで取り上げられる宴会客も、それほど多くはない。

聞こえる声の半数は外国語?


 驚いたのは、外国人観光客が多いこと。予測はしていたが、半数を超えているのではと思われるほどの多さ。中国、韓国などに加え、インドネシアやタイなど南方系の顔つきのアジア人を多く見かけた。もちろん白人客も多い。上野公園はいまや世界の「ウエノ」になっているみたいだ。でも、古木が多くどこか勢いを感じない

隅田川公園、宣言3日後で3分咲きも


 翌日、訪れたのが隅田川公園。大きな川沿いで風も冷たく、前日の様子から見てこちらも満開はまだだろうと予測したが、その通りで浅草に近い右岸では3分咲き程度の木も結構あった。曇り空で寒かったのも影響したようで、吾妻橋から桜橋まで散策したが、レジャーシートを敷いた花見客はほとんど見かけなかった。


冷たい風に身震い


 桜橋を渡り左岸に出ると、満開の桜が増えてきた。日当たりの関係なのか、こちらの方が勢いがいい。地元商店会の出店が出ていたが、冷たい川風が吹き、とても手を出す気にならなかった。満開になったかならないぐらいの桜から花びらが舞う。なーんかもったいない。

花魁に打ち掛けでお花見


 隅田川沿いを歩いていて、なんかすごいもの見ちゃったなと感じたのは、今話題のレンタル着物の外国人で打ち掛けを着た人がいたこと。それも東南アジアかインド系の中年カップル。その格好で外を歩くなんてと、びっくり。
 吾妻橋を渡って浅草側に戻ったが、レンタル着物の外国人がやたら多い。なんと、花魁姿をした白人女性2人。しかしねえ、吉原近くの浅草で花魁かい。意味を知って着てるのかしら。

宣言5日後、目黒川で桜モコモコに遭遇


 とうとうお花見3連チャンをすることに。神田川公園、隅田川公園、上野公園と歩いたのがまだ早すぎた。そこで3日目の4月2日は、大きな川がない目黒川に向かった。おそらく現在、東京で桜がナンバー1といえばこの場所だろう。木に勢いがあり、モコモコ状態になる木がホントに多い。
 全部、歩く気なら、田園都市線の池尻大橋駅から東急・中目黒を経て、JR・目黒、さらに品川まで延々と続いているが、取りあえず、目黒から中目黒というルートを歩くことにした。昨年、目黒近くで花びらに覆い尽くされたものすごい木を見たが、残念ながら今年はまだ早かったのか、そこまで満開が進んでいる木はほとんどなかった。

 ところが中目黒近くになって、状態は一変した。どの木もどの木もモコモコ状態なのだ。中目黒駅周辺の桜は木があまり大きくない代わりに、密集度が高い上、歩道からも近い橋の上だと、直接触れるほど。桜をバックに写真を撮ると、まるで桜に埋もれているようにも見える。外国人観光客も多いが、彼らは特にポーズを取り長々と撮影するため、人の波が滞ってしまう。若いカップルで男性が写真を撮るたびに、女性が確認。気に入らないのか、また写真撮影を繰り返していた。

 今年のお花見はこれで終わり。東京中がホントに満開になったのは4月6、7日だったようだ。靖国神社のあの標準木というヤツ、なんとも早咲き。みなさん注意めされよ。

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