フェルメール展に比べれば
3つあるチケット売り場には、それぞれ10人ほどの行列。入場は10分待ちとの掲示があり、それぐらいならとチケット購入。朝日新聞の100円引き割引券を使って1500円。来る途中、上野の森美術館前を通ったのですが、あちらはフェルメール展をやっており、長蛇の列。それよりはましかな。
結構、ナルシスト?
ムンク自身のポートレートから始まった展示は、次にムンクの肖像コーナーが続きます。写真を撮って自分で書いていたとのことですが、この人、結構ナルシスト。年老いていく自分を描いても面白くないだろうとは余計なお世話か。絵の企画展でよくありがちですが、悪いけど「見ても見なくても」いい作品を前半に並べるのは勘弁してほしいかな。それだけで疲れちゃうし。
色彩豊かな油彩画、そんな絵、知らなかった
続いて「メランコリー」「死と春」「夏の夜、人魚」=これはもっと後だったか=など大きなキャンバスに描かれた油彩画が続きます。いずれも色彩が豊か。白黒で描かれた「叫び」のイメージから、なんとなくこうした色合いの作品は想像していなかったので、意外感からか、魅入られます。
「叫び」は別格、案外暗くない
いよいよ「叫び」です。この作品だけは別に通路が作られ、近くで見たい人は通路を歩き、じっくり見たい人は通路の後ろ側からと、分けてあります。当然のことながら、叫びは別なのかな。緑、赤、オレンジ、黄色、青-ホントに色彩豊かです。この絵を見る限り、すごく暗いイメージがあった「叫び」もちょっと違うイメージを持ちそうです。
「接吻」すごくエロティック 「マドンナ」は現代のマドンナ?
これで満足と言いたいところだけど、その先にも見所が待ってました。「マドンナ」「接吻「吸血鬼」などの作品群です。ムンクという人は同じ題材を、エッチング、リトグラフ、油絵などさまざまな手法で描いており、それぞれに趣があり面白いです。
もっとも迫力を感じたのは、エッチングなど白黒の作品でした。マドンナはまるで現代のポスターのよう。米のスーパースター、マドンナのCDジャケットなどで似た図柄を見たような記憶が。接吻は顔がつぶしてあるのは面白かったけど、男女がヌードで抱き合う図柄はとてもエロティックです。
吸血鬼はもしかしたら、ニューヨークのメトロポリタン美術館で見たかもしれないのですが、記憶は全くありません。でも、何種類もバリエーションがあったとは。
「生命のダンス「すすり泣く裸婦」「赤と白」など終盤作品群も結構、楽しめました。
巨大なムンク展、なぜポスターないの?
ノルウェー・オスロにある市立ムンク美術館が誇る世界最大のコレクションを中心に油絵60点を集めたという大ムンク展です。ただ、同じ作者の絵画だけをずっと見続けるのはかなり疲れます。それにしても、日本で企画展をやる際、どうしてあんなに暗くするんでしょう。絵も見ずらいし、横の説明もよく見えません。それと、グッズの中に通常なら販売されるA4、A3ぐらいの絵画ポスターを見かけませんでした。オスロ側と何かあったのかしら。
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