2018年8月2日木曜日

がん寛解後メタボでダイエット

 命がけのきつい抗がん剤治療で10キロも減った体重は、その後の2年で15キロ以上も増え、今度はメタボによる疾患が懸念されるようになった。食事の量は治療以前に比べかなり減っており、おかしいおかしいと言うだけだったが、中性脂肪や糖尿病の指標であるHba1cが基準値を超えるに至って、さすがにダイエットに取り組むことにした。

 抗がん剤の副作用と長期入院で落ちた体力が壁となり、きついトレーニングは難しいが、それでも、日々の運動を心がけ、食べ物、特に問題と思われるおやつに関しては、大幅に食べる量を減らした。さて、本当に効果あるのだろうか。


常に何かの症状


 退院してしばらくは体力の低下のためか、運動どころか歩くのもままならない状態。少し歩けば気分が悪くなった。年から年中、風邪をひいており帯状疱疹、副鼻腔炎、中耳炎などの感染症パレード。胃の調子が悪い状態が続いたり、頭がぼーっとしたり、人生であまり経験したことがない状態が続いていた。

 それでも、退院から1年半を過ぎたぐらいから、水泳を始めた。治療前、週1~2回、1日2000メートルぐらい泳いでいたが、さすがに最初は怖くて500メートル止まり。少しずつ距離を増やしていき、1000メートルぐらいまでは泳げるようになった。

 ただダイエット効果はほとんどなし。一生懸命泳いで心肺機能を高めるという方法もあるが、怖くて脈拍が1分間120を超えない程度に運動強度を抑えていたこともある。食べ物に関しては相変わらず。夕食後も、テレビを見ながらアーモンドやナッツの入った安いチョコを結構、食べていた。

おやつ、チョコをやめる


 例年より遙かに早い梅雨明けで、猛暑となった2018年7月、暑さのこともあり、チョコを食べるのをやめた。それ以外も会社で午前と午後、食べていたおやつ(といってもクッキー1、2枚ほど)もやめた。会社のおやつは、胃の調子が悪いころ、空腹にすると、気分が悪くなったためつなぎの食べ物を無理矢理入れていたのだ。まず、その悪弊を絶ちきった。

120段階段でウォーキングも開始


 その少し前の6月半ばの会社帰りのある日、最寄り駅からプールまで行くのに120段ほどの階段があることを思い出した。退院後、とても無理だと思っていた階段だが、上ってみると案外、楽に上れた。途中、息が上がる場面もあったが、「これなら続けられそう」と感じた。のど痛(しょっちゅうある)など風邪症状があってプールで泳ぐ気にならなくても、階段上りを含めたウォーキングならできそうだ。

 自宅から歩いてみると、階段を上がって自宅に戻るまで、ある程度の早足で約40分かかることが分かった。距離にして2キロ半ぐらいか。なかなかのウォーキングになる。会社帰りなら30分弱。プラス20分の遠回りだ。

1日平均400キロカロリー減


 以上2つの試みをデータ的に見てみると、まずウォーキングの消費カロリーは250キロカロリー程度。クッキーだと2枚入りが1袋で50~60キロカロリー。合わせて毎日最低でも300キロカロリーは減らせたことになる。不定期ではあるが、チョコ(1個30キロカロリーぐらい)は休みの日を中心に食べ始めると10個ぐらいぺろりと食べていたので、平均すれば1日100キロカロリーぐらい減っていた可能性がある。以上トータルで400キロカロリー。

39度発熱で一気に3キロ減。いずれ元の木阿弥に


 86キロ半ばから87キロ台を上下していた体重は、2週間ほどで85キロ台になった。(といっても85・8だが)。86キロちょうどということはあっても、それ以上にならなかった。ウォーキングも慣れ、「さあ、この調子」と意気込んだ矢先の7月半ば。例によって風邪をこじらせ、39度台が3日続くという悲惨な目に遭った。2日間、ほとんど食事はとれなかった。その結果、期せずして、体重は82キロ台。一気に3キロもダイエットしてしまった。

 この種の病気によるダイエットは、回復するとあっという間に戻るものなので、あまり喜んでもいない。まだ、ズボンのウエストのきつさは変わってないし。夏風邪が回復してのお楽しみだが、さて、そのころにはいくらぐらいの体重になっているだろうか。

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