道の駅で「はね桃」、小さめ9個で700円
7月下旬のある日、甲州街道(国道20号)沿いにある道の駅「甲斐大和」で「はね桃」と銘打って、桃がとても安価で売られているのを見つけた。小さな桃が9個700円とか中ぐらいが6個800円とか。桃といえば1個300円400円はざら、ほぼ3分の1ぐらいの値段。これで待望の桃ジャムが作れる。正直、にんまりした。
昨年はもらいものでジャム
桃のような高価な果物はおいそれとジャムにはできない。丸ごと食べた方が美味しいし、ジャムにしようと思ったらとんでもないお金がかかってしまう。それでも、昨年、ジャムを作る機会に恵まれた。年に1回ほど訪れている甲州市の直売店に行った際、たまたま重い病気にかかったことを話したら、6個2500円の高価な桃を買ったところに、熟しすぎて売り物にならない桃6個と、同じく小さくて売り物にならない桃9個をもらったのだ。
2匹目のドジョウはおらず
そのとき、こんなにたくさんは食べられないと言うと、「ジャムにすればいい」「砂糖を入れて煮るだけ」とのアドバイスを受け、実際に煮てみると、これが美味しいのなんの。今年も作りたいと思っていたが、残念ながら直売店に2匹目のドジョウはおらず。
正規の高級桃を購入した後、どうしようかなと思案に暮れている最中だった。そこ出会った「はね桃」。小さいものなら1つ100円もしない。「これならいける」と決断した。9個700円。昨年もらったものが結構、熟していたのに比べ、今回は少々硬め。すぐに調理を始めず、3日ほどおくことにした。ただし、瓶の煮沸消毒だけはやっておいた。300グラムほどの大きさの瓶が3つ。熱湯で煮ること5分。
果実部分1・1キロ
3分の1ほどは硬かったものの、ジュクジュクになったものも出始めたため、ジャム作りに着手した。まずは皮むきだ。レシピにはトマトみたいに沸騰したお湯につけたらつるりととれると言うけど、十の字に切れ目を入れ、上半分と下半分を逆方向にずらすとかぱっと2つに割れ、種も取れる。皮むきも簡単だ。半数はこのやり方で実を分けた。残りもほとんど手間はかかわらず。10分ほどで実を取ることができた。重さを量ってみると、1100グラム。昨年5個で800グラムだったのに比べ300グラムほど多い。
2センチ角に刻み、砂糖漬け込み
次は刻みだ。2センチ角ほどに切っていく。大きすぎると煮えにくくなるし、小さいとせっかくの食感がなくなってしまう。昨年の経験だと、2センチ角がちょうどよかった。
グラニュー糖をまぶす。レシピには30~50%と書いてあるが、これも昨年の経験から30%ほどで十分。桃の甘さが加わってくるので、これでもかなり甘くなる。後はしばらく放置。イチゴでも同様だけど、砂糖を入れて放置すると、果実から水が出てきてジュクジュクになる。1~2時間放置とあるが、今回はしっかり2時間ほおっておいた。
その間、やるべきことといったら、レモン汁の準備だ。桃1キロあたりで50~70CCぐらいが標準と書かれてたが、レモン2個でちょうどそれぐらいになった。
沸騰後はアク取りこまめに
つけ込み時間が2時間ちょっとオーバーしたぐらいで、煮込みのスタート。鍋に入れ沸騰するまでは強火。その後も中火。へらで果実をつぶしながら煮ていく。最初はあく取りで、煮込めば煮込むほどどんどん黄色いアク出ててくる。こまめに繰り返し繰り返しアクを取っていく。
ある程度、アク取りが終われば、焦げないように煮詰めていくだけ。そうそう、レモン汁をちょっとずつ垂らしていく。
ほどほどのところで煮詰めストップ
煮始めて15分ほどで、ほどほどに果実がつぶれ、水分が減ったところで、火を消した。ジャムの場合、煮詰めすぎると、冷えたとき硬くなって食べるとき困ってしまう。スプーンを横にして、たれるぐらいがちょうどいいかな。なめてみると、レモン汁の酸っぱさとグラニュー糖の甘さが立った味。ただ経験で言うと、冷めればまろやかになる。
市販ジャムより美味しいもん
冷めないうちにすぐに瓶に詰める。煮沸した3つの瓶にちょうどぴったり収まった。冷蔵庫に入れるわけにはいかないので、一晩、外に放置する。翌朝、トーストにつけて食べたが、これが全くの美味。酸っぱさ、甘さがマイルドになり、市販ジャムに負けない、いや桃の香りがたくさん残る分、こちらの方が上とも言える仕上がりになった。
ところで、はね桃のような安い桃を手に入れるために、JAなどの桃の選別場(共選場)に出かけてゲットする手があるらしい。ただ、朝早い時間から行って並ぶなど、産地近くに住んでいないとなかなか難しい。とりあえずジャムぐらいだと、道の駅で買えた分ぐらいの量でで十分だった。来年もうまくゲットできるよーに。
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