2018年7月4日水曜日

がん寛解、今度は糖尿病予備群

HbA1c、正常値超える


 いやあびっくりした。死ぬほど厳しい抗がん剤治療が終わって太り続けていることは分かっていた。しかし、糖尿病予備群になってしまうとは。血糖値は125、HbA1cは6・4と糖尿病と判定基準の6・5まであとわずか。主治医からはがんの方は大丈夫だけど、こっちの方を気をつけないと、と言われる始末。せっかくがんは寛解状態が続いているのに、ほかのことでつらい目に遭ったり死んだりしたくなーい。


抗がん剤治療で発症前より10キロ減


 3クール7カ月に及ぶ治療が終わり、寛解状態になって丸2年。致死量に近いとも言われる抗がん剤投与中はほとんど食べられず、最後には水すら飲めなくなり、点滴が唯一の水分補給手段という状態まで陥った。その結果、退院時の体重は、発症前から約10キロ減の71キロ。退院1カ月後に様子を見に来た友人は、あまりの激やせぶりに「あいつはもうダメだ」と思ったそうだ。
 退院後、ゆっくりと胃腸の調子が回復し始める。体重は、月2キロのペースで戻り始め、半年後には発症前に戻った。ただ食事量は減っており、お茶碗のご飯は2杯から1杯半に。ラーメンやパスタ、カレーといった単体ではとても足りなかった食事が単体で十分おなかいっぱいになった。味覚がもどってなかったせいもあった。

退院半年で体重は元に


 半年を過ぎると、味覚は戻り、食事もおいしくなり、量も少し増えた。週3日会社にも出勤し始め、片道1時間半の通勤をするようになったこともあり、体重の増加はそれほど激しくはなかったが、とうとう発症前を超えた。それ以降、一進一退を繰り返しながらも、退院1年半後の今年1月には87キロ台に達した。ズボンやシャツなどがみんなきつくなったが、抗がん剤治療による体力の低下は戻っておらず、体を動かして体重を減らすなどという手段はとれない。

徐々に運動を増やしていたが

 もっとも、今年に入ってからは、発症前の半分ぐらいだが泳いだり、歩いたりできるようになった。一方で体力が回復したのか、運動しても体重は減らなかった。そんな中、午前中を中心に頭がぼーっとすることが多くなった。110前後と低めの血圧も5月の診断で140台といきなり高くなった。そして、3月、6月の血液検査。HbA1cはそれぞれ6・4、6・3。血糖値も125とぎりぎりの値だった。コレステロールは正常値だったが、中性脂肪は400(正常値は150以下)を超える高さだった。いわゆる肥満。加齢による新陳代謝の低下や、長期治療による筋肉量の低下も原因だろうが、退院後、胃の調子が悪く、空腹にしないため、ちょっとずつチョコなどおやつを食べ続けていた。

メタボを懸念、でも死ぬのはやっぱりがん


 そんなデータや私の訴えを聞いた主治医は「メタボ系のデータが心配」と指摘した。60を過ぎると、血圧やHbA1cなどが急速に悪化する人が多い。こまめに血圧を測り、体を動かすことを心がけるようにと指示された。取りあえず、出勤時、午前中のおやつをやめることにした。休みの日もポリポリ食べていたスナック菓子も減らし、運動量は発症前の3分の2を目標に増やすことにした。3食の量は退院時より増えたといっても、発症前に比べるとかなり少ない。これで9月の検査でどういうデータが出るか。ちなみにがんに関してはCT検査などから「まったく心配はない」だった。

 ところで、主治医に聞いてみた。「私のようながん患者がメタボや心臓血管系の病気で死んだケースはありますか?」。すると答えは「見た経験はない」だった。やっぱり死ぬのはがんか。そこからは逃げられそうにない。

0 件のコメント:

コメントを投稿