2018年6月2日土曜日

ヒロインのセクシーショットは姿消す エイリアン第6作

 昨年10月、1979年に公開された映画「エイリアン」で主演のシガニー・ウイーバーが見せた極小のパンティ姿について「リプリーのちっちゃなパンツ」という一文を書いた。とても面白い映画だったこと以上に、当時の若者にとって、半けつ状態でエイリアンと戦うセクシーな姿が衝撃的だったことを振り返った。そして当時公開されていたばかりの第6作に当たる「エイリアン・コヴェナント」をBDで見た。

 再開第1作でトータルでは第5作目にあたるプロメテウスの延長線のストーリーだが、ヒロインのセクシー姿はすっかりなくなった。女優のキャラクターの問題もあるのだろうが、ヒロイン女優のセクシーショットを見せるというかつての映画のあり方が変容してきたのかなと感じさせた。


アンドロイドが中心に


 とりあえず、ストーリーを簡単にご紹介。2000人もの宇宙入植者を乗せた宇宙船コヴェナント号が途中、事故に遭い修理中に「カントリーロード」の曲を傍受。曲の発信元の星に行ったところ、動物がまったくおらず、実はエイリアンの巣窟だった。ただ、その星をそんな状態に陥らせたのは、プロメテウスで登場したアンドロイド。

 前作でアンドロイドは、自分が孕んだエイリアンを、自分で除去するなどたくましい姿を演じたヒロインを助ける役割だったが、今回は悪者。その後継として作られた、そっくりそのままのアンドロイドと激しい戦いを繰り広げる。その結果は・・・ちなみに今回のエイリアンはアンドロイドを敵視しないみたい。かつてはよく壊されたけど、寄生できないからおそってもダメと思ったのかなあ。

ファンタスティック・ビースト出演の女優さん


 ここで取り上げたいのは、やっぱりヒロインの姿。ブランソン艦長の妻ダニエルズを演じるのは、コヴェナント「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」でニューヨークに住む魔女を演じたキャサリン・ウォーターストーン。どちらかというと若い可愛い女の子という印象だったが、映画が映画だけに、かなり強い女との印象が強い。

白衣で全身を覆う


 大きく変わったなと思ったのが、何年という移動期間中、寝て過ごす機械内での姿。シガニー・ウイーバー時代、4作目までのエイリアンではノーブラのTシャツに小さなパンティ。それが、ヒロインのセクシーなショットになっていた。プロメテウスでは、ガーゼのような素材のシャツと半ズボンに変わり、今回のコヴェナントは全身をぴっちり覆う白衣に変わった。


パンツ1枚も変だけど、それが楽しみでも


 ウォーターストーンが素肌を見せるのは、エイリアンと戦うときのタンクトップ姿ぐらいしかない。セクシーショットとしては、エイリアンから辛うじて生き残った男女の乗組員がシャワーの中で抱き合うシーンが描かれる。そのときも、エイリアンの登場で、男の乗組員はその場で殺されて血しぶきが飛び、女の乗組員はバストトップを見せながら泣き叫んで終わるため、エロティックという印象はない。


 「#ミートゥー」などハリウッドではセクハラに対する女優陣の抗議運動が盛り上がっているようだが、そうした影響もあるのかな。第1作のころ、なんでリプリーはパンツ1枚なの?と思ったもの。もっとも、それが映画の楽しみだったことは認めるけど。

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