2018年5月16日水曜日

持ち続ければもっと儲かった? DAC株、でもね

 先日、好決算の発表翌日、株価が20%以上も上がった東証2部上場のネット企業DACHDのことを書いた。この会社の株は決算発表の翌日、ほぼ上がっており、前日終値付近で買えば、確実に儲かると。株の投資をしている人ならすぐにお分かりだろうが「そんな面倒くさいことをしなくても、持ち続けていればいいのではないか」とのやり方は当然ある。実際、昨年8月頃の株価は1400円前後。5月14日の終値は2662円と1000円以上高く、持ち続けることが一番儲かったといえる。証券会社に売買手数料も払わずに済むし。


最高値の1カ月後に安値


 よほどのお金持ち、あるいは完全な余裕資金ならそれでもいいだろう。株を持っているけど、株価がどうなってるかよく知らないという人も結構いるはずだ。だが、多くの投資家にとって毎日どころか、一瞬にして変わっていく株価のことは気になるもの。DACの株価が上がり続けているといっても、1、2カ月ぐらいの短期で見れば、下がっているケースも多い。3月8日の2710円で買ってしまった高値づかみの人にとっては、4月17日の2071円なんて数字はあり得ないことだし、持っているのは恐怖以外何物でもない。結果的には5月15日は一時、2750円にもなっており、損切りすることもなく売り抜けられた可能性はあるが。
 

1日ならリスク少ない


 これに対し、決算発表直前に買い、翌日売るという手法なら、あまりリスクを背負う必要がない。注意しなければならないのは、翌々日以降はどうなるか分からないという点。この1年ぐらいの結果だと、ほぼその後もしばらくは上がるが、第3四半期決算が発表されて最初との取引日の2月5日は大幅上昇したが、翌6日は大幅に下落している。せいぜい持って1日が身のためだ。

メルカリ上場で一瞬上がったけど


 DAC株は5月15日、子会社のユナイテッドが出資しているメルカリの東証マザース上場が発表されたこともあり、一時2750円と上場来高値を記録した。しかし、その後は利益確定売りや材料出尽くし感から売られ、終値は前日比21円安の2641円で引けた。16日以降のことはやはり予測はつかないが、欲を掻かず、14日に売り抜けるのがたぶん、一番の正解だったのだろう。

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