とすると、この事件、二股とか男女交際をめぐるトラブルという図式自体も疑ってかかる必要がある。捜査した和歌山県警、言われるままに書き飛ばした、あげくは知らん顔をするマスコミ。それを転載するだけで儲けようとするまとめサイト。情報に踊らされるだけでなく、訴えられたら確実に名誉毀損に問われそうな書き込みを続けたネットの住民たち。相変わらずの構造だ。さて、この人達、責任はどうなんでしょうね。
男性は意識不明、67歳女性死亡、64歳女性逮捕
事件は2月2日、67歳女性宅で、女性が死亡しており、80歳男性が意識不明になっているのを御坊署員が見つけたことで発覚した。女性は裸で土間に倒れており、死因は低体温症。男性は居間で倒れていた。翌3日、御坊署員は64歳の女を男性を殴った傷害容疑で逮捕した。「私以外の女の人の家に行かないでと言っていたのに、行ったので腹が立ち殴った」と容疑を認めている。といっても、容疑は1月22日深夜の暴行で遺体が見つかる10日ほど前。今回の女性死亡とは直接関係がない。
64歳女性不起訴、逮捕容疑ってホントなの?
その後、流れは一転する。男性は意識を回復し、当局は23日「十分な証拠を集められなかった」と女を不起訴とした。よーするに傷害事件は消えてなくなったのだ。亡くなった女性に関しても、殺人や傷害致死で死に至ったという可能性も低くなった。
事実として残ったのは、80歳男性が64歳と67歳女性が二股交際したことらしいというだけ。22日の夜に暴行したと報道されたが、不起訴になったことを考えると、暴行と呼べるような事態があったのかさえ怪しい。つまり何というプライバシーの侵害だろう。警察が事件の構図を描いて犯人を捕まえようとするのは当然のこと。しかし、それは間違いが許されないというのも当然のことだ。
まとめサイトの責任は?
多くの人の頭の中には80歳男と64、67歳女性の二股交際だけが残っていく。不起訴になったことは、全国レベルではほとんど放送もされないし、ネットでもなかなか出てこないのだ。本当はどういうことだったのか。その事実を警察やマスコミは明らかにする責任があるだろう。マスコミなどは訴えられれば多分負け。でも、組織だから。対処法は知っているだろう。ついでに言えばまとめサイトをつくった人たち。もちろん自分で取材もしないし、契約関係もなくひたすら転載しているだけだろう。広告費だけを稼いで。だからといって責任は免れないですよね?
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