検査では陽性でも発症せずだったが
もともとかなり強いアトピーっ子として長い人生を送ってきた。10歳でぜん息を発症。アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎に結膜炎。アトピーがらみはひと通り病気になった。ステロイド外用薬のフルタイドの登場でぜん息の発作こそ15年以上起きていないが、皮膚炎は相変わらずだし、ホコリ、寒暖の差などちょっとしたことで、くしゃみ鼻水が出る。アレルギーの有無を調べるRAST検査では、ハウスダスト、ダニがともに5ランク。筋金入りのアレルギー患者だった。そして花粉はいうと、2ランク。陽性と判断されるものの1番下のランクでまあ大丈夫と思っていた。
炎症かゆみで発症の診断
かゆみが気になり始めて1週間ほどして眼科を受診した。RASTのデータを見た医師はダニアレルギーだと年から年中ですけどねといいつつ、目を見ると「炎症起きてますね。かゆそう」。花粉症かと質問すると、「まあそうでしょう」と消極的に認めた。アトピーの人間はいろいろ出るからと言いたそうな口ぶり。アトピーの場合、ステロイドがないとよくならないからと、抗アレルギーとステロイドの入ったのと2種類の目薬が処方された。
抗がん剤治療で免疫の暴走か
実はもう一つ大丈夫だろうと自信もあった。抗がん剤による免疫細胞の強烈な破壊だ。2015年夏、悪性リンパ腫と診断され、秋から約7カ月に及ぶ治療で、免疫を担うリンパ球が0になるという場面があった。リンパ球ががん化した病気であるため、がん細胞も正常細胞も一気にたたき、重い感染症を免れた、体力があるもののみ生き残れるという強烈な治療を受けた。2年近くたっても、リンパ球は正常値に達していない。
花粉症と言えば、免疫細胞が、敵でもない花粉を敵と認識し過剰な反応をする病気。リンパ球が足らない私の場合、まず大丈夫と高をくくっていたのだ。
もっとも心配なこともあった。主治医によると、いったん0になったリンパ球は、抗がん剤治療が終わって回復していく課程で、より反応が強まるという恐れだ。アトピー性皮膚炎がひどくなることもあるという。実は少しアトピーが悪化している。リンパ球の数とは関係がないらしい。
そして、花粉症だ。よみがえってきたリンパ球が暴走しているのか。リンパ球が少ないせいもあるのだろうが、感染症にはやたらに弱い。38度台の発熱は3カ月に1度ぐらい起き、帯状疱疹、副鼻腔炎、中耳炎と感染症続きだ。ウイルスや細菌には弱いくせに、わがリンパ球は花粉などしなくてもいい物には一生懸命反応している。
症状悪化しないことを祈るのみ
花粉症はどうなっていくのか。2月中はまだ日によって多い日も少ない日もあるので、よく分からない。とりあえず1日4回の目薬を入れるだけのこと。しかし、花粉症はいくら目薬をいれても、空中を浮遊する新たな花粉に襲われるだけだから、どんな効果があるのか正直未知数だ。症状が強まらないことを祈るのみだ。
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