ご飯のうえにぎっしりの穴子
久々に食べたせいか、いくつかのことは戸惑いました。たとえば包み紙。かなり古いものの復刻版みたいです(あとで大正時代と確認)。ふたを開けると、とにかくぎっしりの穴子。ご飯の上を覆い尽くしているのにはびっくりします。味付きのご飯もたっぷりです。広島駅には「あなご弁当」が名物としてさまざま、売っていますが、穴子の量は半分がせいぜい、ご飯も半分ぐらいの気がします。おまけに結構、濃い味付け。
穴子がホントにぎっしりなのです |
焼き物らしいほどよいかたさ 結構なボリューム
まずうえのの「あなごめし弁当」の穴子を一口。とっても肉厚で食べ応え十分。味付けはそれほど濃くなく、穴子本来の美味しさを感じます。加えて関西風ウナギと同様に東京煮穴子風の柔らかさはなく、焼き物なりの香ばしいかみごたえがありました。次にご飯です。こちらも、あまり濃くない、どちらかといえば薄い味付け。でも、物足らないどころか、それが美味しいのです。心なしか折り詰めの香りもいいのです。
そんな風に食べていくと、途中でボリュームがすごいことに気づきます。すっかり食べ終わって最後に漬け物。これも上品な分量だけど、ぴったいなのです。なぜか幸せな気分にもなっちゃいました。1つ1944円となだ万辺りの高級弁当に負けない金額ですが、一度だけ食べるなら量が多い分、こちらの勝ち。
お店が美味しさの秘密
どうしてこんなに美味しいのかと、ホームページを見てみると、こんな一文が出てきました。
お持ち帰りのあなごめし弁当が美味しい理由
焼きたての穴子と炊き立ての味飯が、経木の折箱に詰められて冷めていくうちに味がはっきりとして美味しくなっていきます。経木の折箱の底から味飯の水分が抜けてゆくと同時に、穴子の蒲焼の旨みをご飯が吸い取ってくれるのだろうと思います。二時間位時を置いて冷めはじめるころ味が濃く感じます。ご飯の味加減もそれを踏まえての濃さとしていますので、炊き立ては薄味に感じられ、洗練されていると言う評価や、物足りないという思いにもなってしまいます。吟味した穴子の旨みをじっくりゆっくりと味を引き出すようにお召し上がり下さい。
だって。まさにこんな感じなのです。
広島市内のデパートでも
これが宮島口まで行かずともJR広島駅で売っていたら爆発的な人気を呼びそうな感じもしますが、生産量との兼ね合いなんでしょう。4、5年前だったか、お盆シーズンにお店で食べようとしたら2時間待ちってことがありました。暑い中、外で待ったなあ。ところでホームページを見ると、広島市中心部にあるデパートの広島三越のイートインでも食べられると書いてありました。時代は少し進んだのかもしれませんね。
0 件のコメント:
コメントを投稿